2013年5月31日金曜日

ヤンバルクイナ親子

 沖縄 野鳥撮影旅行 第3日目

  今日も早朝から雨が降り続いています…
暗いうちからコノハズクが鳴いているので、フクロウ類を探してみようと
寝床を抜けだし、撮影機材と携帯ライトを持って宿を出てみました。
 コノハズクは3カ所で鳴いていましたが、一番近く聞こえる場所に
向かって歩いて行くと民家の上にある木で、かなり高い所にいるようなので、
探していると突然犬が吠え出し、不審者?と思われるとまずいので、
あきらめて退散する事に…
 犬の鳴き声も収まったのでふと足下の路上を見ると、大きなナメクジでしょうか? 
ゆっくりと動いていたので、携帯ライトで照らして撮影してみました。
それにしても沖縄のナメクジは本土とは違い、かなりの大きさに驚かされました...
 一旦宿に戻り、まだ家族は寝ているようなので声だけかけて、撮影に出かける事を
伝えてオオコノハズクがいるというポイントに、暗闇に包まれたヤンバルの森で
車を走らせます。対向車は一台もなく、生物の飛び出しに気をつけてノロノロと
窓を全開にして周辺の音を聞きながら走行していると、短時間で現地に到着して
しまいました。深い暗闇の中、エンジンを止めて待機していると、あちこちで
コノハズクが鳴声が聞こえてきます。
 時々コノハズクに混じってリュウキュウアカショウビンの鳴き声も聞こえてきます…
 しかしながら、本命のオオコノハズクの鳴き声は一回も聞けません…
夜もだんだんと明けてきたときに、一回だけオオコノハズクが鳴いたので、
 カメラを持って車から飛び出し、鳴き声がした付近の木を探してみたのですが、
最後まで見つけることが出来ませんでした。オオコノハズクはそう簡単に撮らせて
くれないなと思いながら、フクロウ探検はきりあげ、宿へと帰ってくると
オーナーが出迎えてくれて、朝食前の早朝ノグチゲラ探しが始まりました。
 オーナーによると朝の家の方がノグチゲラの動きが少ないので、撮影しやすいとのこと。
 探し始めてすぐにオーナーがノグチゲラを見つけてくれましたが、なかなかどうしてかなり早く動き回り、良いポジションで撮らせてくれません…
 1度はいなくなり、再びオーナーが近くの場所に来たのを見つけてくれて
撮影を始めましたが、確かに近いのですが、枝かぶりで全身が写せません…
 木の枝の抜ける場所はと探しているとあっというまに飛び去っていってしまい、
撮影終了となりました。
 おいしい朝食を頂いた後も雨は降り続き、家族の小学校の姉妹は学校へと出かけて行きました。姉妹を見送った後、雨なのでヤンバルクイナしかないなと考え、オーナーが教えてくれたポイントへと向かいます。
 途中 道路で轢かれたへびらしきものがあったので、ハブかなと思って撮影したのですが、後でオーナーに聞いたところガラスヒバァという種類の蛇で、毒を持っているそうです。 蛇嫌いの方は見るのをパスして下さい。
 再び車を走らせていると雨に濡れた道路の上で何かが動いています…
何だろうと車のスピードを落として路肩に止めると亀がゆっくりと歩いていました。
 カメラで撮影しようと準備をしていると、後ろからすごいスピードのライトバンが走ってきて危ないなと思った瞬間、パンという音をたてて亀を轢いてそのまま走り去ってしまいました。てっきり道路上の亀は死んでしまったのかと覗いて見ると甲羅も
異常なく、首を引っ込めて難を逃れたようでした…
 しばらく見ていると再びのそのそと道路上を中央に向かって動き始めたので、危ないなと思っていると今度は対向車線から車が続けて走ってきます...
 このままでは亀が危ないので、車に向かって手を上げて、長靴をはいた足で亀を浅い側溝へと落としてあげました…
 不思議そうにドライバー達が私を見て通過していきましたが...
その後で記念に側溝に落とした亀を撮影してきました。リュウキュウヤマガメです。
 それにしてもヤンバルの森は生物が多いですね、最近発見された夜行性のケナガネズミには出会えませんでしたが、ケナガネズミ飛び出し注意の看板は見てきました。
 かなりの道草をしてしまった後、車で走り始めるとラジオから沖縄地方が梅雨入りしたとのアナウンスが入り、やっぱりか雨対策は万全なのでいいか?と自分だけの思い込みで車を走らせていると、やっと昼前にヤンバルクイナのポイントにつき、反対側の助手席の窓を開けて待機していると突然ヤンバルクイナの雛が連続で飛び出して行き、茂みの中に走り込んでは隠れてしまいます。
 3羽は確認出来たので、これは待つしかないなと長期戦覚悟で待機することにしました。しかしいくら待っても雛は出てきません、雨は次第に強くなり、助手席の窓がびっしょりになるので、時々は閉めて室内でパンを食べていると、ヤンバルクイナの親が突然藪から出てきてすぐ側の水たまりで水浴びを始めました。すぐにそっと窓を開けて撮影開始です…
 借りたレンタカーのドアのモーター音がかなり大きかったので、開け閉めの際にヤンバルクイナが逃げてしまわないかと気になりましたが…幸いにも雨が消音効果になっていたのでしょうか? 大丈夫でした。
 かなりの長い時間楽しませてもらいました。この時のヤンバルクイナの水浴び画像は別途に載せたいと思います。 ヤンバルクイナの親は水浴びが終わると今度は餌探しのようです。奥の方に移動して行き、ミミズやムカデのような物を咥えて雛がいると思われる藪に入って行きます。
 何回か雛の餌運びをした後は、奥の方で自分の食事なのでしょうか、ゆっくりと移動しています…そのうちに待ちきれなくなったのか、ようやっとヤンバルクイナの雛が1羽出てきました。このシーンも別途編集して載せる予定です。
 その後さらに雨足が強さを増したので撮影をきりあげ、宿に向かうことにしました。
途中風力発電機の羽が1枚折れて工事中になっていたのが見えたので、車を止めて状況を
撮影をした後に宿へと戻って来ました。

 今日でこのやんばるの宿も最後となりました。もちろん最後はオーナーと奥さんも加わっての宴会です。いろいろ楽しい話を聞きながら、最後は珍しいノコギリガザミという蟹までご馳走になりとても満足でした。

 撮影には厳しい天候でしたが、沖縄北部の野鳥も自分が考えていた3種が何とか撮影出来たことが今回の沖縄撮影旅行の一番の成果でした。
 これもオーナーをはじめとして奥様の協力があったからです。3日間温かい家族の中で過ごすことが出来たのも良い旅の思い出となりました。
 














 最後に3日間お世話になった宿の紹介です!

 この宿のオーナーは色々な職業を経て今に至っているようですが、とてもワイルドな方でマングローブに生息するノコギリガザミという蟹を素手で捕まえるところはテレビでも放映されたりとかで、地元でもかなりの有名人です。
 普段は古民家の改良や山小屋を手作りしながら、やんばるの宿を経営しています。
 
 野鳥が好きで沖縄のヤンバルクイナ.ノグチゲラ.アカヒゲの3種を撮影するのに興味をお持ちの方は、かなりいらっしゃるかと思います。見つけるのに大変な労力を費やしたり、高額なガイド料を払ったりとか、大変だと思われますが...
 この宿はリーズブルな料金で泊まることができ、なおかつ、ヤンバルクイナ.ノグチゲラ.アカヒゲ3種を探すのに比較的近くの良い環境にあります。
 さらにオーナーのポイント情報でかなりの確率で遭遇することが出来ると思います。
 但し 野鳥探しに絶対はありませんが…
ヤンバルクイナ.ノグチゲラ.アカヒゲの撮影に興味のある方は私のブログにリンクされている「ぶくすんだった」というホームページを参考にされてはいかがでしょうか?
 泊まるのにはオーナーの秘密の審査があるようなので? 誰でも泊まれるとはいかないようですが…
 ヤンバルの森にいる野鳥に興味のある方は一度「ぶくすんだった」のホームページから
 オーナーに相談されてはいかがしょうか?

 To be continued (続く)

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