2020年3月14日土曜日

マレーシア遠征(Malaysia Expedition 3)

(遠征3日目)Day-3

 本日は遠征3日目です。昨日泊まったTaping(タイピン)のホテルでもう1泊して、ここを拠点にペナン島(Pulau Pinang)内や周辺地域をまわる予定です。まず最初に地元の写真家が紹介していたゴミ捨て場、日本でいえば、
 昔の夢の島のような場所に向かいます。ここは10年位
前にはヤマショウビンの絶好のポイントの池があったようで、今はさらにゴミの量が増えてしまったため、池は埋め立てられ、周辺はフェンスで被われ、廃棄されたごみが海へと迫り、環境破壊がさらに進んでしまい、ヤマショウビンいたのは遠い昔の話だと記事には書いてありました。最近はこの方のブログは数年前から更新されずにいたので、無駄足に
なるのは承知で話のタネにと、一応はこの場所に行ってみることにしました。現地には1時間程で着きましたが、行き交うゴミ満載のダンプが砂煙上げ、すぐ横を通過して行きます。車を降りるとツーンと鼻に来るような異臭が漂っています。最悪です! 正面は通行門のようなものがあり、ダンプしか入れません。さらに奥にはゴミが山のように高く積まれています。通行門の手前には川が流れていて、その手前の左側に車を寄せて止めると、何と電線にはアオショウビン(White-throated Kingfisher)が止まっていました。
     さらに奥の木にはアマサギの群れがいて一斉に呼び出します。
     
 劣悪な環境の中でも鳥達は命を繋ぐために、このような場所でも必死に生きているのだなと改めて感心しました。
川沿いに車で通れそうな道があったので、右折して道なりに走ってみました。川が左にカーブしていくので、手前で車を止めると反対側に小さな池が見えたので、柵越に
覗いてみると何とセイタカシギ(Black-Winged Stilt)

リュウキュウガモ(Lesser Whistling-duck).
カイツブリ(Little grebe).
              

アカガシラサギ(Chinese Pond-heron)
              

がいるではありませんか?
びっくりです。こんな最悪な場所でと思うのは私だけでしょうか?
 その後ハリオハチクイ(Blue-tailed Bee-eater)
               

を見つけ、友人を呼んで一緒に撮影しました。以上でゴミ捨て場での撮影は終了にして、次にはフクロウがいたという都市公園のポイントに向かいます。
 この場所は遠征計画のポイントには入っていなかったのですが、出かける数週間前に地元ガイドの方がフクロウの記事を載せていたので、まだいる可能性が残っているなと判断して追加した場所です。実際現地に到着すると普通の公園で、散歩や体操をしている人が多く、カメラマンは一人もいませんでした。
車を止めて、道沿いに木を見ながら登って行きます。ここでもアオショウビン(White-throated Kingfisher)を見つけて撮影しましたが、本命のフクロウは見つかりません。 いろいろ広範囲に探したのですが、あと少し下ると車を止めた駐車場です。
フクロウは駄目だったかと諦めて歩いていると、前方から来た現地の方(中華系マレーシア人)と会い、
 挨拶をして話を始めるとフクロウのいる場所に案内すると言ってくれました。5人連れのグループで、
その中にいた男性はスマートフォンで撮ったフクロウの写真を見せてくれました。
 体格の良い男性がついてこいというので、後から歩いて行くと私達が探していた場所と別の方向に歩いて行きます。
これでは見つられるはずがありません?危ないところでした。
 数分歩いた上を見上げるような所で指を指しますが、フクロウは見えません…
すると道の無い草むらを登って行き、こっちへ来いと呼ぶので、機材を持って登ると枝かぶりの場所に
野生のマレーワシミミズク(Barred Eagle-0wl)
           

が1羽こちらを見ています。
 手前の枝が邪魔でしたが、贅沢は言えません!夢中でシャッターを切っていました。
モニターで画像を確認して撮影終了です。とても親切な方達と出会えて本当に助かりました。
 名刺を渡しながら、お礼を言って握手をしてお別れです。
次のポイントはエアヒタムダラム公園(Air Hiram Salam Education Forest)という場所で、
ここも地元の写真家が紹介していた場所です。かなり暑かったので、途中で道路沿いにあったお店に車を止めジュースを購入、つかの間の休憩です。
田んぼにスキハシコウ(Asian openbill)がいました。
            

休憩後公園入り口を探しますが、なかなか見つかりません、
 周りを回っているうちに、川沿いでまたハリオハチクイ(Blue-tailed Bee-eater)を見つけ、
              

撮影していると
上空には猛禽が飛んでいます。
              

川にはバリケン(Muscovy Duck)がいました。
             

 何度か周辺を探しているとようやく入り口が見つかり、公園内の各コースを歩き回りましたが、
トビ(Black Kite)
              

やスキハシコウ(Asian openbill)
             

しか見つけられずに、この場所は撤収としました。
 ここは早い時間でないと駄目のようです。?
次に長い橋を渡ってペナン島に入り、ペナン植物園に向かいます。ここも入り口がわからなくて、
通りがかりの人に教えて頂き、中に入るととても広大な敷地です。
 入り口には電動の有料の車が置いてあり、これは思っていたよりも広く、大変な場所だなと思いました。
急な坂が連続して見え、そこを人が登って行きます。
 機材を担いで30℃以上の日陰の無い炎天下の中を探さなければと思うと、急にやる気が失せていまい、
下の方を少しだけ探索して次のポイントに向かうことにしました。
実際ここでは、何も野鳥撮影は撮れませんでした。
 すぐに次のポイントに向かうことにしました。この場所も同じく地元の写真家がチャガシラハチクイ(Chesthut-heded Bee-eater)がいるという場所です。
 お寺の排水溝のような場所に営巣すると記事にありましたので、紹介されていた場所を
探しながら、それらしき場所に着くと、そこでは改修工事が始まっていて、
 チャガシラハチクイはいませんでしたが、セキショクヤケイ(Chesthut-heded Bee-eater)が歩いていました。
            


海外での情報はほとんどが皆無で、現地に行ってから、ああこういう事なのだというのが殆どでした。
 あきらめが早い私ですが、せっかくここまで来たのだから、最後に上の方をもう少しだけ
見てみようと思い、歩いて登り始めると視線の中にハチクイが飛ぶのが見えました!
 双眼鏡で確認すると間違いなくチャガシラハチクイ(Chesthut-heded Bee-eater)でした。
              

枝に止まっては、すぐに飛び出しを繰り返すので、撮影は大変でしたが、2羽で一緒に
枝に止まるシーンも撮影できたりとわざわざペナン島まで来たかいがありました。
 もちろん初撮りの野鳥です。これで本日の撮影は終了として、早めに宿に帰ろう
という事になったのですが、いざペナン島を脱出という段階で、なぜか道を間違えてしまい、
 再び交通渋滞の激しいペナン島の中へと舞い戻ってしまいました。
時間のロスはしかたないのですが、また同じ間違いはしたくないので、ナビに頼らず、
 自分の判断で道路標識を見ながら、調査した時の地名が少し頭に入っていたので、
地名を頼りに右側のルートを選択すると、ペナン島を脱出する道路に出て、事無きを得ました。
 あとは宿に戻って、翌日の支度を終えてから、昨日と同じ鍋料理専門店に入り、妻が今日は少し料理を変えようと言い、店員にジェスチャーを交えて注文していたので、多少は期待していると、昨日とはまた違ったおいしい料理が
出てきました。やはり女性がいると食べ物の面でも、とても助かります。今日も早めの就寝で明日の移動に備えます。

続く(be continued
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